柏原藩陣屋

別名 柏原城 付近住所 丹波市柏原町柏原 現在−
2005/11/24 碑・案内板アリ 日本城郭大系


織田信休 柏原藩陣屋跡は、正徳4年(1714)に初代藩主織田信休によって造営された柏原藩主織田氏の居館跡である。
造営当初の建物は文政元年(1818)の火災で焼失し、文政3年(1820)頃に再建されたものが現存する御殿である。
現在は表御殿の部分と長屋門が残るだけであるが、門から御殿玄関へと続く構えは全国的に類例が少なく、近世大名の居館を考えるうえでも貴重な遺構として国の史跡に指定されている。

柏原藩初代藩主織田信休が、公邸の表御門として正徳4年(1714)に築いたもので、内部は向って左側が畳敷きの番所、門扉を挟んで右側が板張りの馬見所と砲庫の三室に仕切られている。
桁行13間半、梁間2間を測り、棧瓦葺きの入母屋造と総体的に簡素な構造ではあるが、数少ない大名邸宅遺構の一つとして貴重である。